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自宅のトイレが詰まった時は、必ず原因があります。その原因をしっかりと把握できないと、適切な対処はできません。原因を正しく把握できれば、業者に頼って高額の費用をかけずとも、自分自身で対処できます。
本記事ではトイレの詰まりが生じた時に考えられる原因や対処法、さらにおすすめの業者について紹介しています。
トイレが詰まった時にまずやるべき応急処置
トイレが詰まった時、まずは自分で応急処置ができます。根本的な問題解決が難しくても、「これ以上状態を悪化させない」というためには応急処置が重要です。
具体的な応急処置の流れは下記の3ステップです。
- 止水栓を閉める
- 便金周囲の電気製品やコンセントを保護する
- トイレが詰まった原因を確認する
それぞれ詳しく解説します。
1. 止水栓を閉める
まずは止水栓を閉めましょう。止水栓を閉めることによって、トイレから水が溢れるリスクがなくなります。なぜなら便器への水の流れを遮断できるためです。
トイレが詰まっていると、便器外に汚水が溢れてくる可能性があります。すると床の腐敗や悪臭の発生など、様々な悪影響が出てしまいかねません。
トイレの止水栓は、基本的に便座の後方あたりなどの壁についています。ねじ式であればドライバーを使って作業しましょう。レバー式なら、手で回して作業可能です。
なお止水栓の場所が分からなかったり、固くて閉められなかったりする場合には、水道の元栓自体を止める方法もあります。しかし元栓を閉めた場合には、洗面台やお風呂など、自宅全体の水道から水が出なくなることに注意が必要です。
2. 便器周囲の電気製品やコンセントを保護する
次に便器周囲にある電気製品の保護をします。近くに電気製品がある場合は、万が一水が溢れてきても濡れる心配がないところまで移動させましょう。電気製品に水がかかると、故障したり感電したりする恐れがあるためです。
またトイレの室内には、ほぼ100%コンセントの差し込み口があります。差し込み口に水が入ると、やはり感電したり、最悪の場合には火災が発生したりするリスクがあるので、カバーを付けるなどして保護しましょう。
サイズが大きくてトイレ室内から電気製品を持ち運ぶのが難しい場合には、電源コード先端のプラグ部分にカバーを付けておくなどして対応しましょう。
ここまでが、これ以上の被害を最小限に留めておくための応急処置です。実際にトイレで詰まりが発生した時は焦る人も多いですが、冷静に対応しましょう。
3. トイレが詰まった原因を確認する
続いてトイレでなぜ詰まりが起こったのか、その原因を確認します。応急処置の後は、詰まり状態を解消して、再びトイレを問題なく使えるようにするための対策が必要となります。
具体的にどのような対策を取るべきかは、詰まりが発生した原因によって異なります。よくあるトイレの詰まりの原因は以下の通りです。
- 大量のトイレットペーパーを一気に流した
- 水に流れないペーパー(ティッシュなど)を流した(海外産のトイレットペーパーを含む)
- 生理用品、オムツなどを流した
- 残飯、ボールペン、スマートフォンなどの固形物を流した
ほかにも経年劣化や集中豪雨の発生、下水道のキャパオーバー、汚水桝での汚物の滞留といった理由があります。
まずは上記のような原因に心当たりがないか確認しましょう。
原因を確認した後に、自分での対応が難しいと感じた時は、専門業者に修理を依頼することも選択肢として検討します。
トイレが詰まってしまう原因
トイレが詰まってしまう時は、必ず原因があります。主に考えられる原因は以下の通りです。
- 大量のトイレットペーパーを流した
- 海外産のトイレットペーパーを利用している
- 水に流れないペーパーを流した
- 生理用品やオムツなどを誤って流した
- ボールペンやスマホなどの固形物を落とした
その原因をしっかりと把握することで、効果的な対応、つまりトイレの詰まり解消が可能です。
それぞれの原因について詳しく解説します。
大量のトイレットペーパーを流した
トイレで詰まりが発生する原因として最も多いのが、一度に大量のトイレットペーパーを流すことです。日本製のトイレットペーパーは水に溶ける性質がありますが、それでも一気に流しすぎると、すべてを溶かしきれずに切れ端が残ってしまい、詰まり発生の原因となります。
またトイレットペーパーを一度に大量に流すときは、排泄物も通常より多く発生している可能性があります。これは排泄物やトイレットペーパーがスムーズに排水管を通過できなくなるために起こるものです。排水管を通過できなかった排泄物やトイレットペーパーは、排水路に滞留して詰まりを発生させる原因になります。
海外産のトイレットペーパーを利用している
海外産のトイレットペーパーを使っている場合、原産国によっては水に流れないため、詰まりの原因となります。これはトイレットペーパーで使っている紙質が、水に流せないタイプになっているためです。
実は世界的にみても、トイレットペーパーを水に流せるというのは当たり前ではなく、むしろ少数派とも言われています。日本にいると常識的に思うことでも、実は当たり前ではないのです。
そのため自宅では、日本製のトイレットペーパーを使用することがおすすめです。日本製なら、一度に大量に流すことでもしない限り、トイレットペーパーが詰まりの原因となることはありません。
ECサイトなどを見ると海外産のトイレットペーパーが安く購入できる可能性もあります。しかし、その後のトイレトラブル予防やメンテナンスの簡単さを考えれば、高くても日本製を選ぶべきです。
水に流れないペーパーを流してしまった
トイレットペーパーは水に流せるため、「どんな紙も水に流せる」と思いがちですが、実はそんなことはありません。むしろ水に流せない(=水に溶けない)紙の方が多くあります。
例えばティッシュペーパーやウェットティッシュ、キッチンペーパー、お掃除シートなどがその一例です。このような紙をトイレに流しても、溶けずに排水路や排水管に滞留してしまいます。すると徐々に水の流れが弱くなり、やがて水の通り道を完全に塞いで詰まりが発生するでしょう。
「汚物が付着した紙をゴミ箱に捨てるのも嫌だ」と思ってトイレに流す人もいるかもしれません。しかしそれは高い確率でトイレの詰まりに繋がります。トイレにはトイレットペーパー以外、絶対に流さないようにしましょう。
生理用品やオムツなどを誤って流してしまった
生理用品(ナプキン)、オムツも水に溶けない性質です。そのためトイレに流すと、詰まりを発生させます。
さらに生理用品やオムツ、さらに尿パッドは水を吸うことで3倍ほどに膨れ上がる性質もあります。そのため少しトイレに流しただけでも、一気に大量の水を吸ってパンパンに膨れ上がってしまうでしょう。
生理用品やオムツは一見するとトイレに流せそうな気もしますが、数ある紙類の中でも、絶対に流してはいけないものなのです。
残飯などの固形物を流した
残飯などの固形物を流した場合もトイレの詰まりの原因になります。特に一気に大量の固形物を流すと、その時点で排水管に滞留して詰まりが発生するでしょう。
しかし残飯などの固形物を流したからといって、必ず詰まりが発生するとは限りません。排泄物や嘔吐物も、適正量であれば詰まりの原因にならないことからも分かるでしょう。
とはいえ、やはり本来トイレに流すべきものではないので、余計なリスクを減らすためにも固形物はトイレに流さないのがおすすめです。
ボールペンやスマートフォンを落としてしまった
ボールペンやスマートフォンなどを落とした場合も、トイレの詰まりの原因となり得ます。トイレに入れていたものが意図せずに落ちてしまうこともあるので、注意が必要です。可能ならばなるべくボールペンやスマートフォンなど、トイレに落ちて困るものは最初から持ち込まないようにしましょう。
ボールペンやスマートフォンがトイレに落ちたことに気付いたときは、仮に汚物がある状態でもすぐに取り出すべきです。特にスマートフォンは、そのままにしておくと故障に繋がる可能性もあります。
直接手を入れると感染症などのリスクもあるので、ゴム製の手袋などをトイレに常備しておくと安心です。
トイレの詰まりをそのままにしておくと発生するトラブル
トイレで詰まりが発生したら、なるべく早めに解決すべきです。トイレの詰まりを放置しておくと、様々なトラブルに発展する可能性があります。実際に発生しうるのは、以下のようなトラブルです。
- 汚水が下水道から逆流する
- 異臭が発生する
- トイレが壊れてしまう
- 他の部屋に水漏れしてしまう
詰まりを放置しても、結局悪い結果にしかなりません。実際に起こりうるトラブルを知っておくことで、すぐに詰まりに対応する意識を高めましょう。
汚水が下水道から逆流する
トイレの詰まりを放置しておくと、水が逆流してきます。しかもその水は、汚物を含んだ非常に汚い水です。便器内に留まる範囲を超えると、床に水が飛び散ったり、自分自身に水がかかったりする可能性もあります。
何かのタイミングでいきなり猛烈に水が逆流して大きな被害に繋がることもあり、衛生面を考えると非常に危険と言えるでしょう。
異臭が発生してしまう
トイレが詰まるということは、水が流れておらず、汚物が便器内や排水管内に留まっていることと同じです。そのため汚物の異臭がトイレ内、さらに自宅内に充満する可能性があります。
状態が悪化すると、自宅外にも悪臭が蔓延して近所に住む方々にも迷惑をかけてしまいかねません。この状態を放置しておけば、自宅の壁やフローリング、家具、洋服などにも悪臭が付着してしまうでしょう。
トイレが壊れてしまう
詰まりが発生している状態は、トイレの正常な状態ではなく、一種の故障状態と言えます。そのまま放置して使い続けると、トイレが正しく機能しなくなり、やがて完全に故障するリスクもあるでしょう。
詰まりが発生しているだけなら、比較的簡単な作業で解決できます。しかしトイレ自体が壊れてしまうと、トイレの設置からやり直す必要もあり、莫大な費用や時間がかかりかねません。
他の部屋に水漏れしてしまう恐れがある
トイレの詰まりはトイレ内の問題に収まらず、他の部屋でのトラブルにも発展するリスクがあります。特にトイレが上層階にある場合は、便器から溢れた水が床にこぼれ、さらにそこから浸水して下の階に水漏れを発生させるかもしれません。
マンションに居住している場合には、下の階への水漏れトラブルに繋がる可能性もあります。しかも単なる水漏れではなく、汚物を含んだ汚水の水漏れなので、悪臭の被害をさらに幅広く拡大させることになるので注意が必要です。
水漏れを放置すると、やがてフローリングや壁の腐敗にも繋がる可能性があります。
トイレの詰まりを自分で解決する方法6選
トイレで詰まりが生じた時、原因次第では自分自身で解決できます。業者に依頼すると割と高額の費用がかかるので、なるべく費用を抑えて対応したい時には自力解決がおすすめです。
具体的には以下6つの方法があります。
- 少し高めの位置からバケツで水を流す
- 40~60度程度のお湯を流して詰まっているものをふやかす
- ラバーカップで詰まりを押し出す
- 重曹や酢を用いて異物をほぐす
- パイプクリーナーで詰まっているものを溶かす
- 針金ハンガーを加工して詰まりを除去する
万が一自宅のトイレで水の詰まりが生じた時のために、重曹、ラバーカップ、パイプクリーナー、針金ハンガーなどは常備しておくと安心です。
1. 少し高めの位置からバケツで水を流す
最も簡易的な方法は、バケツで水を流して解決する方法です。まずはお風呂や洗面台などの水道からバケツに水を汲んで、便器に向かって水を流しいれます。
この時、一度に水を大量に入れるのはNGです。少量ずつ数回に分けて水を流し込みましょう。水を流し込むと水圧が発生するので、そのタイミングでレバーを引くことで排水でき、詰まりを解消できる可能性があります。
なお、これは便器内の水位が低い時に有効な方法です。既に便器内に大量の水が溜まっている場合、水を追加すると溢れ出す可能性があるので注意しましょう。
2. 40〜60℃程度のお湯を流して詰まっているものをふやかす
トイレットペーパーなど、水に溶ける性質があるものが詰まりの原因となっている時に有効な方法です。まずはやかん、お風呂のシャワーなどを使って40~60℃程度のお湯を準備します。
そしてお湯をトイレに流して溶け切らなかったトイレットペーパーを溶かし、その後レバーを引いて水を流すという方法です。完全に溶けなくてもふやかすことができれば、水に流れやすくなり、問題なく排水できる可能性が高くなります。
お湯を流して解決する際の注意点は2つあります。1つ目は、熱湯は絶対にNGということです。「お湯は熱ければ熱いほどトイレットペーパーをふやかすのに効果的」と考えるかもしれませんが、熱湯を流すとトイレの便器が破損する可能性があります。そもそもトイレは熱湯を使うことを前提として作られてはいません。そのため必ず40~60℃程度のぬるめ、もしくは少し熱めのお湯を使うようにしてください。
2つ目は、一度に大量のお湯を投入しないことです。水の時と同じように、数回に分けてお湯を入れるようにしましょう。
お湯を便器内に入れた後、少し時間を置いてからレバーを引き、問題なく排水されれば解消です。
3. ラバーカップで詰まりを押し出す
ラバーカップはトイレの詰まりを解消する時に使う道具としては最も有名です。固形物であっても、軽度の詰まりならばラバーカップを使うことで解決できる可能性は十分にあります。
ラバーカップを使う手順は下記の通りです。
- 便器の水位確認
- ビニールシートの設置
- ラバーカップの押し込み
- ラバーカップの引き上げ
- 排水
まずは便器の水位確認を行います。便器の水位が高い状態でラバーカップを入れると、それだけで水が溢れてしまう可能性があるためです。水位が高い場合には、バケツなどを使って便器内から水を抜きましょう。
抜いた水は汚物を含んでいる可能性があるため、お風呂やキッチンなどで流さず、バケツに蓋をするなどして置いておきます。詰まりが解消した後に、トイレで流すためです。
次にビニールシートを設置します。これはラバーカップを使う時に、便器の周辺に汚水が飛び散るのを防止するためです。ラバーカップを通すために、ビニールシートの真ん中に穴を開けておきましょう。
続いて便器内にラバーカップを押し込みます。排水口全体が隠れるように配置して、ゆっくりとラバーカップを押し込んでください。
完全に押し込むことができたら、今度はラバーカップを引き上げます。引き上げる時はゆっくりではなく、勢いよくやることが大切です。
ラバーカップの押し込み、引き上げの作業を詰まりが解消されるまで何度か繰り返します。
詰まりが解消されたと感じたら、水を流し込んで排水を確認します。レバーを引いてタンクの水を流すのではなく、バケツを使って少量ずつ排水するのがおすすめです。なぜならタンクの水を流すときは、水量調整ができないためです。そのため一気に多くの水が流れ込み、便器内に水漏れを起こす危険性があります。
正常に水が流れるようになったことを確認できれば、作業完了です。ラバーカップ使用時に使ったビニールシートには、汚物が付着している可能性もあるので速やかに廃棄しましょう。
4. 重曹や酢を用いて異物をほぐす
トイレ内に異物が詰まっている場合には、重曹や酢を使って異物をほぐすことで排水できるようにする方法もあります。他の方法に比べると作業が簡単で、なおかつ手や床を汚す心配がないので、最もお手軽に詰まりを解消したいと考えるときにはおすすめの方法です。
この方法ではガスが発生するので、必ず窓を開け、換気扇も強めに回しておきましょう。
具体的なステップは下記の通りとなります。
- 便器の水位調整
- 重曹→酢(クエン酸)→お湯の順に入れる
- 重曹と酢を泡立たせる
- バケツの水を流す
まずは便器の水位調整が必要です。重曹、酢、お湯を入れられるまで水位を低くする必要があります。
続いて重曹4分の1カップほど、クエン酸2分の1カップほど、45度程度のお湯を順番に便器内に入れます。すると徐々に泡立ってくるので確認しましょう。
泡立ちが発生した後は、異物をしっかりとほぐすために1時間程度放置します。1時間経過後は、バケツの水を流しましょう。問題なく排水できれば、詰まりは解消されたことがわかります。
5. パイプクリーナーで詰まっているものを溶かす
トイレに詰まりが生じている時は、パイプクリーナーを使うのが効果的なこともあります。
パイプクリーナーには液体タイプ、粉末タイプ、ワイヤータイプ、真空式タイプの4種類があり、詰まりの原因を溶かすのに使えるのは液体タイプです。
液体タイプのパイプクリーナーは以下の流れで使います。
- トイレの便器に洗浄効果のある液体を流し込む
- 液体が詰まりの原因を溶かす
- 最後に水を流す
これで問題なく水が流れれば詰まりは解消です。
しかしパイプクリーナーを使う際は注意点もあります。パイプクリーナーには熱を発生させるものもあり、便器内や排水管などを傷つけてしまうかもしれません。
実際にパイプクリーナーを使う時は、トイレで使える製品か否か事前にしっかりと確認する必要があります。
6. 針金ハンガーを加工して詰まりを除去する
最後に紹介するのは針金ハンガーを使う方法です。針金ハンガーを使うことで、便器内で詰まっているものを崩して詰まりを解消できる可能性があります。
そのため針金ハンガーを使えるのは、トイレットペーパー、排泄物、嘔吐物、ティッシュペーパーなど水に溶けるものが詰まっている時です。水に溶けないものが詰まっている時は、針金ハンガーを使っても解決できません。
針金ハンガーはうまく湾曲させることによって、目には見えないトイレの奥の部分にまで入れることができます。便器内に針金ハンガーを入れた後は、上下左右などに細かく動かすことで、トイレの詰まりの原因を少しずつ解消させることが可能です。針金ハンガーの先端を使って、ゴリゴリと削るイメージです。
ただし針金ハンガーを使う時には、便器内を削ってしまう可能性もあるので注意しましょう。また奥まで押し込み過ぎると、今度は針金ハンガーを取り出せなくなり、詰まりがさらに悪化する危険性もあります。
やや難易度の高い方法となりますので、不安なら自力での解決ではなく、業者に依頼するのがおすすめです。
トイレの詰まりを自分で解決する時の注意点
トイレの詰まりは自分で解決できますが、実際に自力で作業する際には色々と注意点があります。下手をすると、さらに被害を悪化させることにもなりかねません。
具体的には以下のような注意点があります。
- 便器の外に水が溢れる可能性がある
- 複数の洗剤や薬品を混ぜると危険
- 力づくで作業しない
- 衛生面を考慮する必要がある
上記のような注意点に不安や難しさを感じるなら、軽度な詰まりであっても業者に依頼するのが良いでしょう。
便器の外に水が溢れる可能性を考えておくこと
自力でトイレの詰まり解消の作業をすると、便器内の水が外に溢れる可能性があります。特に汚物を含んだ水の場合は、床や壁の腐敗、悪臭に繋がるので注意が必要です。
また電気製品に水がかかって、故障や感電などの被害にも繋がります。
そのため自分で作業する時は、万が一水が溢れても大丈夫なように、床や壁にビニールシートを敷いておくと安心です。また作業完了後は、必ずビニールシートを洗うか、処分しましょう。
複数の洗剤や薬品を混ぜないこと
洗剤や薬剤を使って作業する場合は、特に複数の種類を同時に使う場合は注意が必要です。洗剤同士、薬品同士の組み合わせ次第では、有毒なガスが発生するなどの危険性があります。特に「混ぜるな危険」などの表示がある製品については、使い方を慎重に検討すべきです。
また洗剤や薬品を使う時は、1種類だけであっても必ず窓を開けて、換気扇も強めに回しておきましょう。また可能ならばトイレ内の空気の循環がよくなるように、扇風機を回すこと、洗剤や薬品の吸い込み防止のためにマスクをつけて作業することなども重要です。
力づくで作業しないこと
力づくで作業すると、汚物や汚水が便器外に飛び出してきたり、便器を傷つけるリスクがあります。大量のトイレットペーパーが詰まっている時などは「力を加えた方が良い」と思うかもしれませんが、その他のリスクも考慮すると逆効果です。
早めに解決したい気持ちも十分に分かりますが、まずは丁寧かつ慎重に作業することを心がけましょう。
衛生面を考慮して作業すること
トイレの詰まりが発生している時は、衛生面にも十分注意を払うべきです。汚物や汚水を扱うことになるので、当然汚れが付着したり、悪臭が漂ったりする可能性があります。
上述した通りビニールシートなどで床や壁を保護することはもちろん、作業者自身も捨てても良い服を選んだり、手袋を付けたりするなどの工夫が必要です。
また汚物や汚水の直接的な被害がなくても、空気の循環によって別室にも悪臭などの影響が出る可能性もあります。洋服はタンスにしっかりと閉まっておく、飲食物は空気に絶対に触れないようにするなどの対策を講じてから、詰まり解消のための作業を開始しましょう。
日頃からできるトイレを詰まらせないための対策
トイレの詰まりは基本的に日常的な使い方が原因となります。そのため日ごろから詰まりを生じさせない対策を意識しておくことが重要です。日々の対策が最大の予防となり、手間のかかる詰まり解消の作業なども必要なくなります。
以下で紹介する3つの対策を、日々心がけてトイレを使いましょう。
- 大量に流さない
- 適切な水量で流す
- 定期的に清掃する
それぞれ詳しく解説します。
水に流せるものであっても大量に流さない
トイレットペーパーや排泄物は、いつでも適量を流すことを心がけましょう。一気に大量に流すと詰まりの原因になります。
どうしても大量の排泄物が出る場合などは、排泄の途中、適量の時に一旦流すなどの工夫も必要です。1回に流す量が適量であれば、何度流しても詰まりには繋がりません。
またウォシュレットを使うのも効果的です。ウォシュレットを使えば、必然的にトイレットペーパーの使用量を減らせるため、詰まり予防になります。
適切な水量で流す
トイレの水量は基本的に「大」と「小」の2種類があり、排泄した量に応じて使い分けます。節水のために「小」を常に使う人も多いでしょう。しかしある程度排泄物の量が多くなった場合は、「小」ではなく「大」を使うべきです。
量に応じて適切な水量で流さないと、詰まりの原因となります。
定期的な清掃を行う
便器内は日ごろから定期的に清掃を行うことも重要です。トイレの詰まりは日々の小さな積み重ねが原因となることもあります。特に水に溶けない紙を流したときなどは、その1回で詰まりが発生するのではなく、溶けなかった紙が長く排水口内に滞留してその後流れてくるものを堆積させることが、最終的な詰まりの原因となります。
定期的な清掃を心がけておけば、詰まりの小さな原因が積み重なって表面化する前に対応可能です。水の流れが悪くなったなど、目に見える異変がない時からメンテナンスすることを心がけましょう。
自分でトイレの詰まりを治すことができるかの判断ポイント
いざトイレの詰まりが生じた時、それが自分自身で治せるものなのか、それとも業者に依頼すべきものなのか判断することが重要です。以下のような状態なら、自分でも治せると判断できます。
- 詰まりの原因が明らかにトイレットペーパーである
- 水が一時的に溜まるが、時間の経過とともに少量ずつ流れていく
- ボールペンやスマートフォンなどの固形物を落としてしまった
しかしこれまでトイレの詰まりに対応した経験がない人、少しでも不安がある人、衛生面を考慮してトイレの水を触りたくない人などは、簡単な作業だとしても自分で治すのは避けて、業者に外注するのがおすすめです。
トイレの詰まりは業者に依頼した方がいい場合もある
トイレの詰まりが生じた時は、自分で治すよりも業者に依頼した方が良い場合もあります。特に原因がイマイチ分からない時、確実かつ正確な作業を重視したいと考える時などは、業者に頼む方がスムーズです。
業者を利用する場合は、当然相応のコストが発生します。自分で作業するなら数百円から千円程度の道具の調達費だけで済むコストも、業者に依頼する場合は数千円、時には数万円という高額のコストがかかることもあるでしょう。
しかしコストをかけた分だけ、確実な成果も期待できます。トイレの詰まりの原因に関わらず、今後も長く安心してトイレを使えるようにしたければ、最初から業者に依頼する方がおすすめです。
トイレ詰まりを業者に依頼するメリット
トイレの詰まり解消を業者に依頼するメリットは多くあります。自分で作業する場合は表面的な事象の解決しかできませんが、業者に依頼することで受けられるメリットは下記の通りです。
- 原因究明に加えて対策まで一任できる
- 二次被害を最小限に抑えられる
- 専用の工具を使ってすぐに対処してもらえる
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
原因究明から対策までを全て任せられる
業者に依頼すれば、確実にトイレの詰まりを解消してくれます。加えてなぜその詰まりが発生したのかも突き止めてくれるので、今後はどうすれば同じような詰まりが起きないのか、さらに起きた時にはどのような対策をすべきなのかまで、詳しく理解できるのが最大のメリットです。
自分で作業して詰まりを解消できたと思っても、実は根本原因を解決できておらず、時間が経って再び詰まりが発生する可能性もゼロではありません。
しかし業者に依頼すれば、同じようなトラブルは起こらないので、長く安心してトイレを利用可能です。
二次被害を最小限に抑えることができる
業者に依頼すると、まずは二次被害が起こらないように対策をしてから作業をしてくれます。二次被害とは具体的に、壁やフローリングの腐敗、悪臭の蔓延などです。
また業者に作業を依頼する場合、すぐに駆けつけてもらえなくても、応急処置として何をすべきなのか電話口で教えてくれることもあります。応急処置の内容はわかりやすく教えてもらうことができるため、手を汚したりする心配はありません。
自分で作業する場合は詰まり自体を解消できても、二次被害までは頭が回らないこともあります。そのためトイレの詰まりから派生する様々な問題にも対処してくれるのが、業者に依頼する大きなメリットです。
専用の工具で素早く対処することができる
業者はトイレの修理に必要な専用の工具を多く保有しています。市販では入手できなかったり、素人では適正に使いこなせなかったりする工具も少なくありません。
業者はトイレの詰まりの原因に応じて、最適な工具を使い分けることができます。また実績が十分な業者や作業員なら、工具を使うスキルも抜群です。
そのためさほど時間をかけず、なおかつ完璧に作業してくれます。自分で作業する場合は工具のスペックの影響から作業が不十分になったり、うまく使いこなせなかったりしますが、業者に依頼すれば心配は無用です。
水道屋本舗ならトイレの詰まりに素早く対応!
いざトイレの詰まりが生じた時に業者に依頼しようとしても、選択肢が多くてどの業者を選べばいいのか迷ってしまう方も多いでしょう。どの業者を利用するとしてもそれぞれメリットがあります。その中でも特におすすめできる業者は、水道屋本舗です。
水道屋本舗は全国各地に拠点を設けており、電話一本かければすぐに駆けつけてくれます。事業所が多くあるからこそのスピード感が魅力であり、万が一詰まりが発生してもスムーズに解決できるのが大きな強みです。平均的な作業時間は30分から120分程度と公式サイトFAQページに記載されています。
価格も適正であり、なおかつ提示された見積もり以外の料金がかかる心配はありません。また水道屋本舗は東証グロース市場に上場している株式会社アクアラインが運営しています。上場企業による運営ということで、信頼性や安全性も抜群です。
「業者を使う時は悪徳業者を選ばないか不安」と感じる方であっても、水道屋本舗なら100%安心して作業を依頼できます。
水道屋本舗にトイレ詰まりの解消を依頼するメリット
数ある水道修理業者の中でも、水道屋本舗はメリットが豊富です。特に目立ったメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 24時間365日電話対応している
- 多くの実績があり安心して任せられる
- もしもの時に安心のPL保険に加入している
スピーディかつ正確、安全なので、「水道屋本舗に頼まなければよかった」と後悔する心配はほぼないでしょう。
具体的に水道屋本舗に依頼するメリットを詳しく解説します。
24時間365日電話対応を受け付けている
水道屋本舗は24時間365日、電話での受付をしています。そのため長期休暇中や深夜の時間帯などにトイレの詰まりが発生したとしても安心です。
実際の修理可能時間帯は朝8時から夜10時までで、休業日はありません。修理可能時間帯以外に電話をした場合でも、すぐに予約を取ることができます。また業者が来るまでに何をすれば良いか、応急処置の方法もコールセンターの方が詳しく教えてくれるのがメリットです。
多くの実績があり安心して任せられる
水道屋本舗は創業から27年経過しており、これまで合計で100万件以上もの修理に対応してきた実績があります。店舗や法人(大手企業含む)と長期のメンテナンス契約を多数締結していることから、客観的に信頼性が高い業者と見て間違いありません。
また従業員には技術者としての国家資格である「給水装置工事主任技術者」の取得も推奨しており、サービスの質を高めることに努めています。
豊富な実績があるということは、それだけ多くのクライアントから信頼され、依頼を受けてきた証拠です。依頼がなければ27年もの間、安定して運営を続けられないでしょう。
十分な実績があることが、水道屋本舗が信頼できる業者であることを物語っています。
もしもの時のPL保険に加入している
水道屋本舗は万が一に備えてPL保険にも加入しています。PL保険とは「生産物賠償責任保険」のことで、水道屋本舗の修理完了後にクライアントが欠陥や被害に遭ったとしても、水道屋本舗側が責任を持って賠償してくれるという制度です。
もちろん確実かつ正確な作業を期待できますが、万が一にもクライアント側が責任を負うことがないように、リスク管理も徹底しています。PL保険に加入しているか否かは、業者の信頼性を測る上で重要な指標です。
水道屋本舗の修理料金が仮に他社と比べて高かったとしても、万が一のトラブル時にクライアントが負担する費用がないことを踏まえると、トータルコストは水道屋本舗の方が安上がりと言えます。
まとめ:トイレが詰まっていることに気づいた時には早めに対応しよう
トイレで詰まりが発生した場合は、そのまま放置しておくと危険です。悪臭の発生、壁や床の腐敗、階下への漏水など様々なデメリットに繋がります。そのためトイレの詰まりに気づいたら、なるべく早めに対応しましょう。
詰まりが軽度ならば、自分自身で対応することもできます。いつ詰まりが生じてもすぐに対応できるように、ラバーカップやパイプクリーナー、重曹、クエン酸などの道具はトイレに常備しておくのがおすすめです。
また詰まりが重度な場合、自分で作業するのに抵抗がある場合などは、業者に修理を依頼する選択肢もあります。業者を探すときは悪徳業者を選ばないか不安もあると思いますが、「水道屋本舗」なら実績も豊富、なおかつ上場企業による運営なので信頼性、安全性は抜群です。
水道屋本舗は24時間365日電話対応しており、全国各地に拠点があるため、すぐに駆けつけてくれます。単に詰まりを解消するだけではなく、根本原因の解決までしてくれるので、一度依頼すればその後は長くストレスフリーでトイレの利用が可能です。