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最新更新日:2024年10月05日

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汚水桝の掃除はしてますか?トラブルになる前に掃除方法を詳しく教えます!

汚水桝

家にはたくさん掃除する場所があります。床や窓、お風呂やトイレなど、毎日目にする箇所であれば気になったらすぐに掃除しますよね。

では、目に見えない箇所はどうでしょう。皆さんは定期的に汚水桝の掃除をしていますか?

汚水桝の掃除をしないとどうなるか、掃除をするならどうやってやるのかなど、今回は汚水桝について詳しく解説していきたいと思います。

プロの業者にお願いする時の気になること、注意点などについてもお教えしますので、是非ご参考ください。

汚水桝の掃除を怠ると何が起きるのか

家の疑問

そもそも、汚水桝ってどこにあるかご存じですか?戸建てでもマンションでも、構造は違いますが基本的に汚水桝は屋外に設置されています。

マンションなどの集合住宅であれば、管理会社やオーナーが業者にお願いして、トラブルにならないように定期的に掃除しているでしょう。

しかし、戸建ての場合は住んでいる方が管理しなければなりません。

汚水桝なんてこれまで気にしたことない方もいらっしゃると思いますが、そのまま放置しておくとさまざまなトラブルにつながります。

では、具体的にどのようなトラブルがあるのか、詳しく解説していきましょう。

排水管のつまり

排水管つまりと聞くと、なじみがあると思います。キッチンやお風呂、洗面所やトイレに排水管があり、つまってしまうと水が逆流したり使用できなくなります。

食器の油汚れ

排水管内に食べカスや油汚れ、皮脂汚れなどが溜まるとつまりの原因になりますが、それが更に流れて汚水桝に留まるとこちらでもつまりが生じてしまうのです。

汚水桝の掃除をしていなくても、排水管の掃除を定期的にしておけばこのようなトラブルも防ぐことができるでしょう。

キッチンなどは油汚れが冬の温度で固まってしまいますので、特に注意が必要です。

汚水桝のつまり

排水管のつまりで述べたように、排水管から流れた汚水や固形物などの生活排水は、最終的に汚水桝に流れて行きます。

排水管のつまりであれば、その部分を解消させれば済むでしょうが、汚水桝がつまってしまうと家全体につまりの症状や逆流などのトラブルに発展しかねません。

また、汚水桝周辺にも溢れてしまいますので、これまで一度も汚水桝の掃除をしたことないのであれば要注意です。

汚水桝や排水管から漂う異臭

汚水桝や排水管がつまると、まだまだ別のトラブルにつながります。それは異臭が漂ってくること。

これまで説明してきたように、汚水桝は家全体の排水管につながっており、汚水桝から異臭がするということは、家全体に異臭が漂うことになるのです。

夏場に異臭がするなんて、最悪な状況です。また、家だけでなく汚水桝周辺にも異臭が漂います。

悪臭 女性 鼻をつまむ

そうなると、近隣住人にとってはいい迷惑になると思います。思わぬご近所トラブルに発展する前に対処していきましょう。

汚水桝や排水管から発生する害虫

異臭だけならまだしも、更に恐ろしいことがあります。それは汚水桝や排水管から害虫が発生して家に侵入してくること。

ゴキブリやハエなどが家にいるというだけで、不衛生ですしゾッとしますよね。虫に強い人でも、駆除するのは不快だと思います。

暖かい地域にお住まいの方は、害虫の発生率も高いでしょう。そんな怖い思いをする前に、一度汚水桝を確認してください。

放置したことで発生する高額な修理費用

皆さんは、年末になり大掃除を始めた時、もっと定期的に掃除をしておけば良かったと思ったことはありませんか?

汚れた部分や埃など、放置すればするほどきれいにするのが大変でしょう。汚水桝もそれと同様で、定期的に掃除をしていれば、プロの業者にお願いしたとしてもそんなに費用は高くありません。

費用

しかし、汚水が溢れたりつまったりするレベルまでいってしまうと、その作業も大変になるので、その分費用も高額になってしまいます。

汚水桝のトラブルが発生する前に、できるだけ対処するように日頃から点検など行うようにしてください。

汚水桝の掃除は簡単!その方法とは?

HOWTO

汚水桝の掃除は、異臭が発生する前に行いましょう。普段から掃除する場所と違って汚水桝の掃除は大変そうと思われがちですが、異臭がしていない状態であれば意外と簡単なのです。

では早速、汚水桝の掃除に必要な道具や方法について解説していきたいと思います。

汚水桝の掃除をする時に使用する道具

まずは汚水桝の掃除に必須な道具についてです。まずはすぐに手に入れられる、タオル、雑巾、ゴミ袋、ゴム手袋、マスク、汚れても大丈夫な服、そしてあれば新聞紙です。

養生テープとビニール

新聞紙はゴミ袋に広げておくと、汚水桝の汚れの水分を吸収してくれます。作業中は汚れが服について取れない場合があるので、汚れても捨ててOKな服を着て、マスク、ゴム手袋を付けて保護するようにしましょう。

次に、汚水桝を開ける為に必要なマイナスドライバー、汚れをすくうためのスコップ、汚れの水分を取るためのザルを用意しましょう。これらの道具は、100円均一で手に入るものばかりです。

そして、あると更に便利な道具が、汚れを洗い流す散水ホースです。よりきれいに仕上げたいのであれば、高圧洗浄機があるご家庭はこちらも使用していきましょう。

これらの道具でも十分きれいになると思いますが、洗剤を使用したいのであれば中性洗剤を準備しましょう。キッチンで使用している食器洗い用の洗剤でOKです。

汚水桝の掃除を始める前の下準備

必要な道具は揃いましたか?それでは、汚水桝の掃除を始める前の下準備をやっていきましょう。

ここで必要になってくる道具が、ビニール袋や新聞紙です。汚水桝の掃除は、汚れが飛び散るので周辺の養生が大事になってきます。

せっかく汚水桝がきれいになってもその周辺に汚れが付着してシミになっては本末転倒です。汚したくない部分は、新聞紙やビニール袋で養生し、汚れても大丈夫な服を着て、汚れがどこに飛んでもOKな状態で作業を始めましょう。

そしてもう1つ大切なことが、近隣への配慮です。汚水桝の掃除はニオイも気になりますので、洗濯物など干していると移ってしまうかもしれません。

また、高圧洗浄機をかけると音も結構しますので、作業に取り掛かる時は事前に近隣の方に一言お伝えしておくと良いでしょう。

汚水桝が近隣住宅の近くにいる場合は、トラブルにならないようにしっかりと下準備をしてください。

汚水桝の掃除方法

必要な道具を揃え下準備ができたら、早速汚水桝の掃除に取り掛かりましょう。

ステップ1 マイナスドライバーを使って、汚水桝のフタをテコの原理で取り外します。

ステップ2 汚水桝に浮いたゴミをスコップですくい、ザルを使って水分を切ります。

ステップ3 エルボと呼ばれる配管を左右に動かして外します。

ステップ4 底にも汚れが沈んでいるので、スコップなどで底からすくいあげます。

ステップ5 汚れを取り除いたら、散水ホースや洗剤を使って洗浄します。

ステップ6 きれいに洗浄したエルボを正しい位置に取りつけます。

汚水桝の掃除はこれで完了!洗浄の時に高圧洗浄機を使用すると、更にきれいになるでしょう。汚水が飛び散るので気を付けながら行ってください。

また、簡単に外れるエルボですが、汚れなどで固着して外れない時は無理に外さずそのまま作業を進めてOKです。

汚水桝の掃除をする時の注意点

注意点

汚水桝の掃除をする時、注意点があるのでお伝えしていきます。すくい取った汚れはどうしても水分を多く含んでいます。

そのまま処理することはできないので、なるべくザルやネットなどを使って水分を切るようにしてください。

更に、道具の時にも説明しましたが、汚れを入れるビニール袋に新聞紙を広げておくと、更に水分を切ることができるのでおススメです。

また、散水ホースや高圧洗浄機で洗浄する時の注意点は、排水管に汚水が逆流する可能性があるということ。

排水管は住宅へとつながっているので、気付いたら家の中に汚水が溢れていたなんてこともあるので、様子を見ながら少しずつ作業してください。

汚水桝の掃除はどのくらいの頻度で行うのか

掃除の頻度は人によって異なると思いますが、床などは頻繁に掃除しているでしょう。では、汚水桝の掃除頻度はどのくらいが良いかというと、半年~2年が目安と言われています。

それこそ年末の大掃除と一緒に行う人も多いかもしれません。おススメとしては、より負担を減らしたいのであればやはり半年に1回定期的に行うことです。

冬の時期だと屋外での作業は寒いですし、夏場は熱中症など危険ですので、春か秋の涼しい時期に汚水桝の掃除をしてはいかがでしょうか。

とは言え、1人暮らしと家族世帯とでは、1日の生活排水量は異なるので、汚水桝に蓄積される量も変わってきます。

近年、在宅ワークも増え家にいる時間も長くなると、その分水を流す量も増えるでしょう。ご自身の生活スタイルによって、半年で掃除するか2年で掃除するかを判断してください。

汚水桝の掃除で解決できない問題はプロの業者にお願いしよう

これまで一度も汚水桝を掃除していなければ、そうとうな汚れが蓄積されているでしょう。

既に汚水桝から異臭がしているくらいであれば、最初の掃除はプロの業者にお願いした方が自身への負担も少ないはずです。

一度業者にきれいにしてもらったら、先程解説した掃除方法をご自身で行ってもすぐにきれいにできると思います。

プロの業者にお願いするメリット

メリット

プロの業者にお願いすると、もちろん自分で掃除するより費用も高くなってしまいます。しかし、プロの業者にお願いするメリットはたくさんあるので、そちらについてお話ししていきましょう。

まずは、何といっても楽です。汚水桝の掃除は、汚れをすくっては捨てるを繰り返す単純な作業ですが、体勢もきついですし蓄積された汚れによっては時間もかなりかかります。

家の中の掃除であれば、疲れたら別の日にしようとすぐに決められます。しかし、汚水桝の掃除は周辺をしっかりと養生したり、近隣の方に気を遣うのでできればその日に終わらせたいもの。

プロの業者にお願いすれば、養生から片付けまで行ってくれますし、何より技術があるので作業スピードも段違いです。

高圧洗浄機や使用する道具も業務用ですので、威力も抜群。ご自身でやるよりきれいに仕上がり、時短、そして楽となればお値段以上の価値があると思います。

優良なプロの業者を選ぶ方法

汚水桝の掃除は体力が要りますが、免許も要らず誰にでも作業できます。業者にお願いしたのに、仕上がりに満足できなかった時は、もしかすると悪徳業者にお願いしてしまったのかもしれません。

また、ご自身で作業しているときに排水管の不具合を発見しても、そこまでは自分の力でどうにかできません。やはり業者の出番になるので、優良な業者を見つけるコツをお教えしたいと思います。

作業員 男性

皆さん、一番気にするのが費用でしょう。ですが、まず気にしてほしいのが、お願いする業者がきちんと「水道局指定工事店」であることです。

排水管の取り扱いは、きちんとした資格を有する業者でないと取り扱うことができません。この資格があるのが「水道局指定工事店」ですので、チェックしましょう。

そして、その選んだ業者の口コミも必ずチェックしてください。「水道局指定工事店」「口コミ良し」の業者を数社ピックアップしておきましょう。

いよいよ費用についてですが、ピックアップした数社に見積りをお願いしましょう。これを「相見積もり」といいます。

作業費用は業者によってバラバラですので比較もできますし、スタッフさんの対応も見て選ぶことができます。ここで、極端に安い業者は逆に怪しんだ方が良いでしょう。

以上が、優良な業者を選ぶ3つのコツでした。

気になる汚水桝の掃除にかかる費用の目安

優良な業者が一番安心ですが、どうしても気になるのがその費用ではないでしょうか。業者によって料金表は異なりますが、おおよその目安についてお伝えしたいと思います。

修繕費 ロゴ

気を付けなければならないことは、あまりにも安すぎる料金を表示している業者です。安さだけで選んで、実は悪徳業者で後に高額請求されたということもあり得ます。

安さだけで選ばず、統一された料金体制の業者を選ぶように心がけてください。料金は、基本料金に作業費用が加算されて、その合計金額となります。

汚水桝の掃除にかかる基本費用

汚水桝の掃除にかかる基本費用は、おおよそ0円から5,000円です。それに出張費用が0円から3,000円、深夜や早朝、休日料金は0円から8,000円ほどで、それぞれ料金が加算されます。

基本的にどの業者もホームページなどに出張・点検無料と記載されています。注意点として、点検時間が長くなったりすると料金が発生する可能性もあるので、あらかじめどこまでが無料なのかをきちんと業者に確認しておきましょう。

深夜、早朝、休日など割増料金も発生することがあるので、こちらも同様に確認しておいてください。

汚水桝の掃除にかかる作業費用

基本料金の次は、汚水桝の掃除にかかる作業費用についてです。作業する場所や作業に使用する道具によって料金が変わってきます。

敷地内の汚水桝清掃の相場は2,000円ほどですので、もし日頃から定期的に汚水桝の清掃をしているのであれば、時間も道具も必要ないのでこの金額で済むでしょう。

頑固な油汚れなどが付着している場合、高圧洗浄機やトーラーによる作業が必要になっていきます。高圧洗浄機は長さによって金額が異なり、8,000円から35,000円を見積もっておきましょう。

トーラーによる作業は、7,000円から17,000円。排水マス自体が老朽化しているのであれば、塩ビ汚水桝への交換作業も検討すると思います。

その交換費用は、交換する汚水桝の個数や状態にもよりますが、12万から15万ほど見ておいてください。

現在使用されている汚水桝がコンクリート桝であれば、塩ビ汚水桝の寿命は約50年と言われていますので、今後を考えると交換するのもおススメです。

汚水桝の汚れを蓄積させないように日頃からできること

業者にお願いすると、どうしても費用は自分でやるより高くなってしまいます。長年汚水桝の掃除を放置すればするほど、その費用は更に高くなっていくでしょう。

そのような状態になる前に、日頃からできること、気を付けることがあります。

まず大切なことは、汚水桝を汚さないためにできるだけ排水口に汚れを流さないこと。キッチンなどは特に油汚れなどが流れる場所なので要注意です。

ラーメンなどの残った汁も、そのまま流すと冷えて固まってしまいます。排水管に汚れが溜まらないよう、定期的に排水トラップを外して全体をきれいに掃除しましょう。

そして、1日の終わりでいいので60度くらいのお湯を排水口に流してください。

毎日でなくても、重曹とクエン酸を排水口に振り撒いてお湯をかければ環境にも優しく掃除ができますし、月に1度はパイプユニッシュなどの排水管クリーナーを注ぎ入れるだけで、汚水桝の掃除が格段と楽になるでしょう。

パイプユニッシュ 洗浄

日頃から意識してほしいことは、排水口にヘアキャッチャーや排水ネットを取り付けてなるべく髪の毛や食べカスなどを流さないようにすること。そして、油分が多い汁物や油を直接流さないこと。

油を多く含んだ食器や調理器具を洗う時は、洗う前にキッチンペーパーなどを使って拭き取ってからにしましょう。

そして水に溶けないような固形物を誤って流してしまった時は、すぐに取り出してください。そのまま流してしまうと、汚水桝のつまりに繋がって水が逆流するなどのトラブルに発展しかねません。

このように、日頃から少し気にかけることによって、汚水桝の掃除はより簡単に作業することができます。業者に頼んだとしても、相場の2,000円ほどで済むのでしたらやっておいて損はありません。

ぜひ、今日からでも実践してみてください。これにより、汚水桝の掃除が楽になるだけでなく、排水管から漂う悪臭なども防ぐことができるので一石二鳥です。

定期的に汚水桝の掃除を行いましょう

汚水桝 掃除

いかがでしたでしょうか。普段はあまり目にしない汚水桝でも、日頃から家の中の排水口などを気にかけることで、汚水桝の掃除はご自身でも簡単に行えるようになるのです。

新築に引っ越してきたばかりであれば、初めから対処することもできますが、長年住んでいて今まで汚水桝を気にしていなかった方も多いと思います。

10年以上蓄積された油汚れの塊などは、そう簡単に取り除けるものではありません。自分で作業するにも時間も労力もかかり、とても大変だと思います。

そういう時は無理をせず、プロの水道修理業者にお願いしましょう。業者に汚水桝を見てもらえば、もし破損や不具合が生じていた場合も発見することができますし、プロの技で迅速に対応してくれるはずです。

業者にお願いする時は、必ず事前に見積りを取ってもらうようにしてください。時間があるのであれば、数社から相見積もりをお願いするのもおススメです。安心して任せられる、優良な業者を見つけて対応してもらいましょう。

 

高野祐二

水道修理事業会社
株式会社JUNコーポレーション代表取締役
高野祐二

水道設備の配管工として経験を積んだ後に水道屋本舗で水道緊急修理のスタッフとして長年活躍。 2022年より独立し、新たな水道緊急修理の会社である株式会社JUNコーポレーションの代表取締役に就任。水道修理スタッフの育成に尽力。

保有資格
- ガス可とう管接続工事監督者
- 給水装置工事主任技術者

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