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給湯器の交換を自分でするのがおススメできない理由とは?
給湯器は、各ご家庭に必ず取り付けられている生活の必須アイテムであり、戸建てやマンションよって設置場所も、給湯器の形状も異なります。
給湯器は、販売数の多いガス給湯器、電気給湯器、エネルギー消費効率に特化した電気給湯器のエコ給湯器、同じようにエコなガス給湯器であるエコジョーズ。
その他にも、キッチンでよく使用されるガス瞬間湯沸器、ランニングコストが抑えらえる石油給湯器、風呂釜と、実にバリエーション豊かな給湯器ですが、故障したときどうすれば良いかご存じですか?
よく「水まわりの修理はDIYで修理しています」という人もいらっしゃるでしょうが、果たして給湯器の不具合をDIYで解消させることは可能なのでしょうか?
今回は、給湯器の交換にフォーカスを当てて、給湯器の交換は自分でできるのか、給湯器の交換にかかる費用や時間、交換に最適な時期、また業者に頼むならどこに頼むのが良いかなど、詳しく解説していきたいと思います。
給湯器の交換は基本的に自分で行うことはNG
まず結論から申しますと、給湯器の交換は基本的に自分で行うのをおススメできません。大前提として、給湯器の交換を行うには専門知識と資格が数種類必要となり、時期や時間なども考慮します。
ご家庭の蛇口であれば、原因が分かれば自分で本体や部品の交換を行うことが可能ですが、給湯器はそう簡単に自分で直せるものではありません。
先程給湯器の種類について触れたとき、給湯器はガスや電気、石油を使用してお湯を沸かしているため、どの給湯器を扱うにしてもかなりの危険が伴います。
ガスであれば爆発、電気であれば感電など、生死に関わる事態になりますので、給湯器の交換を自分でしたいと思ってもお辞めください。
給湯器の交換を行うにあたって必須となる資格について
給湯器の交換を自分で行うことがNGな理由の1つに、専門の資格が必要とお伝えしました。しかも、その専門の資格は複数必要となってきます。
【給水装置工事主任技術者】
この資格は、給湯器だけでなく水道修理を行う業者には必須な資格です。水道法に基づいて試験に合格したものが得られる国家資格であり、給水工事に関する実務経験が3年以上で受験資格が得られます。
【液化石油ガス設備士】
液化石油ガス整備士は、47都道府県知事が施行する試験で、一般家庭用のLPガスなどを取り扱うために必要な資格です。
【特定ガス消費機器設置工事監督者】
特定明日消費機器設置工事監督者とは、ガス瞬間湯沸器、ガス貯湯沸器、ガス常圧貯蔵湯沸器、ガスふろがまなどの設置や変更の工事等を監督・施行する者であり、国家資格です。
【ガス機器設置スペシャリスト】
通称GSS資格者と言い、ガスに関する適正な設置、安心で便利なガス機器の提供、ガス機器の使い方の説明を消費者に行うスペシャリストのことを言います。
【ガス可とう管接続工事監督者】
ガス可とう管、機器接続ガス栓などの接続金属を用いた工事を施行したり監督する者のこと。誰でも講習を受けて修了すれば、講習修了証を取得できます。
【簡易内管施行士】
日本ガス協会が、簡易的な都市ガスの配管工事の設計や施行するのに十分な知識と技術を有している者としての資格証を交付してくれます。
【TES工事士】
TES工事士は民間資格で、床暖房給湯器の交換などを行うときにあると便利な資格です。
このように、給湯器の交換を行うにはこれだけの資格を有する必要があります。
全てが必要とは一概には言えませんが、ガスや電気という危険な者を扱うため、資格はもちろん確かな知識と技術そして時間が必要となります。
DIYなど気軽に交換できるようなことではないとお分かりいただけましたでしょうか?
給湯器の交換を自分で行うことがどうして危険なのか…
給湯器の交換を行うにあたって、これだけの資格を取得しなければならないのは、それだけ給湯器の交換作業が危険ということです。
例えば、キッチンの蛇口を交換したいのであれば蛇口の止水栓や元栓を閉め、モンキーレンチや精密ドライバーを使って蛇口を分解、取り外して新しい蛇口と給水管を接続。最後に再び止水栓や元栓を開けば完了するので、DIYが趣味な方にとっては簡単に行える事でしょう。
しかし、給湯器にはガスや電気が使用されており、給湯器に接続されています。もしガスの接続が緩かったらどうなるでしょう。
ガスがどんどん漏れ出して万が一近くで火を扱ったら爆発する危険があります。電気も同じで、正しい手順で施行しないと感電してしまうかもしれません。どちらも生死に関わる事故につながりかねないことを忘れないでください。
キッチンに取り付けられた給湯器で、ガス漏れに気付かず一酸化中毒で倒れる事故など、実際に何件もニュースで取り上げられています。
自分で交換しないことはもちろんのこと、長年使用していると経年劣化などによってガス漏れなどの恐れがありますので、時期を見て定期点検も行うようにしてください。
給湯器の交換をどうしても自分で行いたいとき何をすれば良いか
DIYを極めた方であれば、いろいろな物を自分で作りたくなることでしょう。趣味が高じて家の家具はもちろん、家まで自分で建ててしまう人もいるくらいです。
ここまでくると、中には自分でどうしても給湯器の交換をしてみたいと思う方もいるかもしれません。そういう方は、まず給湯器の交換を行うにあたって必須となる資格を調べることから始めましょう。
給湯器の交換ができるようになるために資格を取るには?
専門の知識が必要な給湯器の交換には、たくさんの資格を保持しなければなりません。例えば、LPガスを使用したガス給湯器であれば国家資格である「液化石油ガス設備士」の資格が必要になります。
この資格は試験があまり実施されていないため、水道修理業者の方でも資格を取得している人は少ないです。
他にも「ガス消費機器設置工事監督者」という資格で、これはガス瞬間湯沸器や風呂釜など屋内に設置するにあたって事故リスクの高い機器を設置するために必要な資格です。
また、給湯器はガスだけではなく、電気を使用する機器があります。電気給湯器を取り扱うには、「第二種電気工事士」という資格が必要です。
これは600V以下の電気を受電する住居や店舗で、コンセント設置や配線工事を行うための資格で、こちらも国家資格になります。
これだけの資格を取得するには、かなりの時間を掛けて勉強しなければ試験に合格することは難しいですし、受験費用や登録費用など金額面でもかなりの負担になります。
例えば、「ガス機器設置スペシャリスト」の資格を取得するには、受講料が51,500円、登録料が7,200円(保険料込み)かかります。
給湯器の交換をどうしても自分で行うには、とにかく正しい知識と技術を身につけるために資格を取得すること、その資格を取得するための時間と費用を確保することが大前提です。
給湯器の交換を仕事にしていきたいという方は頑張れるでしょうが、趣味のためにここまでの労力は使えないと思います。
ふと、別に資格が無くてもやり方さえ覚えれば大丈夫じゃないのかと思うこともあるかもしれません。車の無免許が違法なように、当然無資格で交換作業を行うのは違法にあたり、罰則対象になりえるので絶対に行ってはいけません。
給湯器の交換に関してガス接続部分を専門の業者にお願いするには?
全ての給湯器に全ての資格が必要というわけではありません。給湯器の種類によっては、無資格でも給湯器の交換作業ができる物もあります。
給湯器本体の交換であれば問題ないのですが、これをガスや電気につなぐとなると資格が必要になってくるので、中にはガス管への接続のみを業者にお願いされる方もいます。
ただ、これにもやはりリスクがありまして、無事ガス管に接続されたとしても、給湯器本体の取り付け方が不十分であると給湯器は正常に作動しません。
その場合、給湯器本体を取り付けた側にミスがあったのか、ガス管を接続した業者側にミスがあったのか判断しにくく、施行にかかった費用に関してトラブルに発展してしまうことも。
こうなってはどちらにとってもデメリットでしかありませんので、やはり給湯器の交換に関しては、本体の取り付けからガスや電気の施行まで全てプロの業者にお任せすべきだと思います。
給湯器の交換をマンションで行うときの流れ
給湯器は、1家に1台必要な生活に欠かせないアイテムです。給湯器の設置場所は、戸建てやマンションによって異なり、給湯器の交換を行う流れも変わってきます。
今回は、マンションなどの集合住宅にて給湯器の交換を行うとき、どういう流れになるのかを解説していきたいと思います。
マンションが賃貸の場合
マンションにもいろいろ種類がありますが、まずは賃貸マンションに住んでいる場合についてです。
賃貸マンションで給湯器の交換を行うときは、大家さんか管理会社が給湯器の管理をしているので、交換を検討している旨を必ず事前に大家さんか管理会社の方にお伝えしてください。
住んでいるマンションによって異なることがありますが、基本的に賃貸マンションの給湯器交換に関して、費用は大家さんや管理会社の負担になることが多いです。
マンションが分譲の場合
「分割譲渡」されているマンションは、購入すればいわゆる自分の持ち家として扱うことができます。賃貸マンションだと大家さんの所有物のため勝手にリフォームなどできませんが、分譲マンションは自分の持ち家としてリフォームなどが可能です。
よって、分譲マンションにお住まいの方は、家の管理は自分になるので、給湯器の交換を行うときはご自身で時期や時間を考えて専門業者にお願いするようになります。どこに頼むか悩んだときは、後の記事をご参考ください。
管理組合・管理会社に確認する
給湯器にはガスや電気などいろいろな種類がありますし、マンションによっては景観などを考慮して同じ色の給湯器が取り付けられています。
業者にお願いするときは、事前に管理組合や管理会社にどの給湯器を使用しているのか、指定の給湯器でなければならないのかなど確認しておくと、施行もスムーズに行われるでしょう。
マンションに給湯器を設置する場所について
給湯器を設置する場所は、戸建てやマンション、アパートなど建物の構造によって異なる場合があります。では、マンションにおいて給湯器を設置する場所はどこになるでしょうか。
マンションで給湯器を設置できる場所はどこ?
【ベランダの壁掛けに設置するタイプ】
ベランダの壁掛けタイプの給湯器は、狭いスペースでも設置することができ、従来の床置きタイプより燃焼音が少なくなります。
特徴としては、給湯器の横からではなく、下の方に配管がある物がベランダの壁掛けタイプです。
給湯器の排気口は熱くなるため、うっかり手に触れてしまうと火傷してしまう可能性がありますが、壁掛けタイプの給湯器であれば、ベランダの上部に取り付けられているため手が届きにくいです。
火傷の危険も少なく、燃焼音も気にならないので最近のマンションでは壁掛けタイプの給湯器がよく取り付けられています。
先程、壁掛けタイプの給湯器は燃焼音が少ないと言いましたが、デメリットとして運転音が気になるという声を伺っております。その他の給湯器に比べて唯一の弱点と言えるでしょう。
【パイプシャフト(PS)設置タイプ】
マンションの廊下には、各家庭に1台鉄製の扉があると思います。これは、建物の給排水管やガス管などの各種配管を縦に通すために設置されており、家全体の水を止めるための元栓や水道メーターもこのパイプシャフトの中にあります。
パイプシャフト(PS)設置タイプの給湯器は、本体幅が約35~47センチ幅の標準タイプと、約25センチのスリムタイプがあります。
給湯器の種類によって排気方式が異なり、「標準排気」「扉内前方排気」「アルコーブ排気」「上方・後方排気」「強制給排気(FF式)」など実にさまざま。
パイプシャフトの大きさや排気方式によって給湯器を選び設置する必要がありますが、素人にはとても判断が難しいので業者の力を借りることにしましょう。
給湯器の寿命はどのくらいなのか?
給湯器は屋外やベランダ、パイプシャフト内に設置されているため、普段からあまり目にすることは少ないです。そのため、給湯器の寿命の時期に気付かず急にお湯が出ない、温度調節が上手くできない、水漏れやサビが付いているなどの異変が突然現れて驚くことでしょう。
ガスや電気、石油を使用しているため、異変に気付かないままでは大変危険ですし、近隣の方にもご迷惑をかけてしまいます。そのため、給湯器の寿命を把握しておく必要があるでしょう。
給湯器の寿命は、もちろん使用状況によって異なりますが、10年から15年以上使用しているのであれば、一度メンテナンスをしてもらった方がより安心してご使用できます。
10年以上経過しているのであれば、内部部品の販売も終了していることが多く、プロの業者でも対応が難しくなります。
また、給湯器の機能はどんどん進化しているため、10年前とは比べ物にならないほど、省エネタイプなど多く発売されています。
部品交換などで取り繕うよりも、新しい給湯器に交換したほうが、メリットがたくさんありおススメです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?普段当たり前のように使用している家庭のお湯は、あまり目につかない給湯器の力によって作られています。
昔と違って運転音なども少なく、スリムタイプなど目立たない商品、そして環境や費用を考えた省エネタイプの給湯器もあるため、新しく購入を検討される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここまで説明してきたように、いくらDIYが得意で手先が器用だとしても、給湯器の交換には多くの資格と技術、知識が必要となってくるため、プロの修理業者の力を借りることが大前提と言えるでしょう。
そこで問題なのが、ではどこに頼むのが良いのかです。蛇口の水漏れなどであれば、水道修理業者にお願いしようとすぐ思いつくでしょうが、給湯器はどこに頼むのだろう?と思いますよね。
ご安心ください。水道屋本舗では、給湯器の交換作業も年中対応可能となっております。どこに頼むのか迷ったときは、まず水道屋本舗にご相談ください。
給湯器は本体自体が高額な商品となりますので、扱いは慎重にしなければなりません。プロにお任せする方が最も安心で安全な方法と言えるでしょう。
水道屋本舗であれば、事前にきちんと見積り書を提出してくれるため明瞭ですし、見積りもキャンセルも無料のため相談しやすいです。
そろそろ給湯器の交換の時期かもと思った方は、まずは点検のために業者を呼んで調べてみてはいかがでしょうか。
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