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最新更新日:2024年10月05日

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給湯器はつけっぱなしと都度消しどっちが効率的?電気代・ガス代の節約になるのか、壊れるリスクや危ない事例も解説します

入浴時や洗面、食器も洗う時など日常生活にお湯は欠かせないですよね?お湯を作る給湯器は使用頻度も高いことから、つけっぱなしの場合と使い終わった後に電源を切る場合、どちらが電気代やガス代が節約できるのか気になっている方も多いかと思います。本記事では、給湯器の電源のオン・オフで光熱費の節約になるのか、壊れるリスクや危ない事例など注意点もわかりやすく解説するので、是非ご一読ください。

給湯器の電源オン・オフは電気代・ガス代の節約と関係するのか

基本的に給湯器の電源のオン・オフや温度設定や操作は、リモコンで操作するものが多いです。使うたびにリモコンで電源をオン・オフすると電気代やガス代の節約に繋がるのか、節約方法など詳しく解説していきましょう。

電気代に関係する?節約方法とは

基本的に電子機器は使用時だけでなく、電源が入っていたり、電源プラグが差さっていることで「待機電力」を消費していることをご存知でしょうか?
給湯器のリモコンも電子機器なので、常にリモコンの電源を入れていると、画面表示などに電力を使い、消費し続けてしまいます。
そのため、お湯の使用時以外は給湯器のリモコンを切ることで、僅かではありますが電気代の節約が見込めるでしょう。

ガス代に関係する?節約方法とは

ガス給湯器は、蛇口からお湯を出す際にガスを使ってお湯を沸かすため、リモコンの電源のオン・オフでエネルギー消費量が変わったり、ガス代の節約には繋がりません。しかし、ガスの使用頻度を落とすことで節約が可能です。
ご家族でお住まいの場合、なるべく入浴の間隔をあけないようにすることで、追い炊きを避けられるでしょう。追い炊きを使用しないようにすると、ガス代は年間で約6,190円(1年間毎日200リットルのお湯をためて、4.5度低下したお湯を1回追い炊きした場合と追い炊きをしない場合を比較)と大幅に節約できる可能性があることを経済産業省の資源エネルギー庁が発表しています。

また、ガス代の節約の要になってくるのは、給湯器の設定温度。
サーモスタット混合タイプの蛇口を使用する時は、実際使うお湯より10度ほど高温に、それ以外の蛇口を使う時は温度は低めにするのがおすすめです。
設定温度について詳しく説明している記事もあるので是非ご参考ください。

関連記事:給湯器の温度設定が光熱費の節約につながる?推奨されている温度設定と理由をわかりやすく解説!

結果、お得なのは…

給湯器のリモコンを都度消しすることで、待機電力の消費量を抑えることができ、電気代の節約に繋がるので、電源は都度消しした方がお得です。

リモコンのボタンを押すだけで電源のオン・オフができるので、お湯を使用するときだけ電源を入れることで簡単に節約しましょう。

高効率給湯器を導入するポイント

給湯器の電源を都度切りすることで節約は見込めますが、もっと根本的、かつ大幅に電気代やガス代などの光熱費を削減できる方法があります。
エコジョーズやエコキュートなど聞いたことある方も多いのではないでしょうか?これらは、「高効率給湯器」と言われ、効率的にエネルギーを使いお湯を作ることで省エネルギーを実現。導入することで、光熱費を大幅に削減することができます。特に代表的な高効率給湯器、エコジョーズとエコキュートを紹介しましょう。

◎エコジョーズ
少量のガスで効率的にお湯を沸かすことができる給湯器。従来のガス給湯器よりも、ガスの使用量を13%ほど削減できる。

◎エコキュート
ヒートポンプという仕組みを使い、大気中の熱を集めて圧縮することで高熱にして、その際に発生する熱を利用してお湯を沸かす給湯器。従来のガス給湯器よりも40〜50%の光熱費の節約が見込める。

給湯器をつけっぱなしにすると危ないのか

手にはてな?給湯器のリモコンをつけっぱなしにすることで、電気代が少し上がる以外にデメリットがあるのか、危ない可能性はあるのか解説します。
昨今の給湯器の本体は、電源をずっとつけている想定で製造されているため、安全上の問題はありません。給湯器のリモコンにおいても、つけっぱなしにしていることで安全上の問題が生じることは基本的にないでしょう。
しかし、数十年使用している古いタイプのガス給湯器は、口火をつけっぱなしにしていると危ない場合もあります。

給湯器つけっぱなしの場合、注意するべきこと

先述した通り、給湯器の本体の電源はずっとつけていても、基本的に安全上問題はありません。しかし、設計上の標準使用期間(10年程度)を超過している給湯器やバランス型風呂釜などをつけっぱなしにしていると壊れる可能性やリスㇰもあります。

安全に給湯器を使用できるよう注意するべきことを解説しましょう。

設計上の標準使用年数を経過しているとトラブルの恐れがある

使用環境によって差があるので給湯器は耐用年数が明確にはありませんが、設計上の標準使用期間は10年程度。それ以上使用していると、給湯器の内部部品や配管が劣化し、トラブルを起こしたり壊れる可能性があります。

ガス給湯器の内部が水漏れした場合、不完全燃焼を起こして一酸化炭素が発生する恐れもあるため、10年程度使用している給湯器はなるべく点検をしましょう。
点検をしっかりすることでトラブルや事故を未然に防ぎます。

バランス型風呂釜のつけっぱなしは火災のリスク

最近はあまり見かける機会が少ないですが、「バランス型風呂釜(バランス釜)」をつけっぱなしにしていると火災が発生するリスクがあります。バランス型風呂釜とは、電子ライターのような要領でガスに着火してお湯を沸かす給湯器のこと。

停電時でも使えるという利点もありますが、正しく使用していないと火災を引き起こし、危険なので使い方には気を付けましょう。
バランス型風呂釜で特に多く見られる火災の原因は、口火をつけっぱなしにする行為。他にも湯船に水が溜まっていないのにバランス型風呂釜を点火すると空焚きの状態になり、こちらも火災に繋がる恐れがあります。
また、バランス型風呂釜も10年以上使用しているとなかなか着火しないなど不具合が起き、それでも無理に使用を続けると、爆発点火が起こってしまう場合もあるので、安全のためにも点検を怠らないようにしてください。
不具合を発見した際は、早期の交換がおすすめです。

給湯器を都度消しする場合、注意するべきこと

給湯器のリモコンの電源を都度消しする方が、電気代の節約になると説明しましたが、凍結防止機能の作動中や電源プラグを触る場合など注意するべき点もあります。

それぞれ解説しましょう。

電源プラグは頻繁に触らない

先程も説明しましたが、基本的に給湯器本体は電源を入れ続けて使用することを想定して製造されています。そのため、電源プラグを頻繁に抜き差しすると、思わぬトラブルに繋がる可能性があるのでやめましょう。
ただし、給湯器が水漏れしたり、断水の際は給湯器本体の電源を落とすことが必要になるので、例外です。

知ってお得!断水後の給湯器の復旧手順

マンションなどの集合住宅に住んでいると定期的に計画的断水が行われることも珍しくありません。断水後に給湯器を使用する際は、いきなり使用すると機器が故障する恐れがあるので、そのリスクをなるべく下げるために下記の手順を踏みましょう。

まずは給湯器の電源を切り、メーターボックス内の水道の元栓を開栓します。設置している箇所が道路に近い順番から蛇口を開いて水を出しましょう。(元栓→屋外の散水栓→キッチンや洗面台)
濁った水が出切って空気抜きも終わり綺麗な水が出るようになったら、給湯器・トイレ・洗濯機の止水栓をあけます。これらは濁った水を使うと機器の故障のリスクがあるので、その他の蛇口で綺麗な水が出るようになったことを必ず確認してから使いましょう。

それから給湯器の電源をつけて、完了です。
※断水後の復旧方法は、機種によって異なるので、ご使用の給湯器の説明書をご確認ください。

凍結防止機能は運転しているのか

給湯器には、「凍結防止機能」や「凍結予防運動」という機能があることをご存知でしょうか?給湯器は室外に設置されていることも多いため、寒い地域や気温の低い時期になるとどうしても凍結のリスクがあります。配管内の水が凍結すると、お湯が出なくなるだけでなく、配管を傷つけて破損や水漏れを起こしてしまうかもしれません。凍結防止機能や凍結予防運転は、そのようなトラブルを防ぐための機能です。

凍結防止機能や凍結予防運転が作動している際に給湯器本体の電源を切ってしまうと、不具合を起こしてしまう可能性があるので、やめてください。
基本的に作動中は、リモコンに表示が出ています。一般的に、リモコンに雪マークと言われる雪の結晶マーク(*)や雪だるまマークが表示されていたら、凍結防止機能や凍結予防運転が作動している状態です。分からない場合、説明書やメーカーのホームページで確認しておいて、適切な対応ができるようにしておきましょう。

給湯器はつけっぱなしと都度消しどっちが効率的?まとめ

まとめ最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
本記事では、給湯器をつけっぱなしにするのか、使用の度に消すのかどちらが効率的なのか、壊れる可能性や危ない事例について解説しました。

給湯器のリモコンは、お湯を使う時だけ電源を入れるようにし、使用後は電源を落とすようにすることで待機電力を削減でき、電気代の節約が見込めるでしょう。
しかし、給湯器本体の電源は、水漏れや故障を起こしていたり、断水時など特別な状況でない限り、入れっぱなしが適切です。もし不足な事態に陥って、給湯器本体の電源を切る際は、凍結防止機能や凍結予防運転が作動しているかリモコンで確認してください。

また、ガス代の節約をしたいなら、追い炊きを避けたり、使う蛇口によって給湯器の設定温度を変えたり、工夫するのがおすすめです。高効率給湯器の導入を検討するのもいいかもしれません。
水道屋本舗では、高効率給湯器の交換作業を承っているので、お考えの際は是非ご相談ください。

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高野祐二

水道修理事業会社
株式会社JUNコーポレーション代表取締役
高野祐二

水道設備の配管工として経験を積んだ後に水道屋本舗で水道緊急修理のスタッフとして長年活躍。 2022年より独立し、新たな水道緊急修理の会社である株式会社JUNコーポレーションの代表取締役に就任。水道修理スタッフの育成に尽力。

保有資格
- ガス可とう管接続工事監督者
- 給水装置工事主任技術者

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